ジーザス、エブリワン!キートンです。
聖書にはどんな場面で出てくる?
こういった疑問にお答えします。
魔法の杖があったらなあ、なんて誰しも1度は考えたことがあるかもしれませんが、聖書にも不思議な杖が出てきます。
その杖の名は、アロンの杖です。
アロンの杖は、聖書の中で様々な奇跡を起こしている、まさしく魔法のような杖なのです。
まあ、その正体は魔法でなく、神様の力によるものなんですけどね。
とはいえ、一体アロンの杖がどんな奇跡を起こしたのか気になりませんか?
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- アロンの杖とは?
- 聖書から見るアロンの杖
について解説します。
目次
アロンの杖とは?
アロンの杖とは、旧約聖書の“出エジプト記”や”民数記”に登場し、モーセの兄アロンが使っていた不思議な杖のことです。
元々はモーセが羊飼いをしていたときに使っていた杖ですが、後に兄のアロンが使用することになります。
モーセは奴隷状態だったイスラエル人をエジプトから救い出すために神につかわされましたが、アロンもそれを手伝いました。
具体的には、この杖を使って様々な奇跡を起こし、イスラエル人の解放に貢献したのです。
また、”民数記”ではアロンの杖が芽をふき、つぼみを出し、花をつけ、アーモンドの実を結ぶという奇跡が起こりました。
このように、アロンの杖は奇跡に関する様々な出来事に登場するんですね!
ちなみに、新約聖書でも、”ヘブライ人への手紙”でアロンの杖について書かれています。
「そこには金の香壇と全面金でおおわれた契約の箱とが置かれ、その中にはマナのはいっている金のつぼと、芽を出したアロンのつえと、契約の石板とが入れてあり、」
(へブル人への手紙9章4節)
聖書から見るアロンの杖
それでは、アロンの杖に関する聖書の具体的な記述を見ていきましょう!
- エジプトで様々な奇跡を起こす
- モーセが海を割る
- 岩から水を出す
- アマレク人に勝利
- アーモンドの実を結ぶ
エジプトで様々な奇跡を起こす
「モーセとアロンは主の命じられたようにおこなった。すなわち、彼はパロとその家来たちの目の前で、つえをあげてナイル川の水を打つと、川の水は、ことごとく血に変った。」
(出エジプト記7章20節)
イスラエル人がエジプト王ファラオのもとで奴隷状態にあるとき、預言者モーセは神から、
イスラエル人たちをエジプトから救い出しなさい。
と命じられます。
しかし、モーセはこの神の言葉に対して、
それに、私が神につかわされて来たなどと誰が信じるでしょうか。。?
と否定的な反応をします。
すると神は、モーセが持っていた羊飼いの杖を地面に投げるように言われました。
するとどうでしょう。
投げた杖がヘビへと変わったのです。
神がその蛇のしっぽをつかむようにモーセに命じ、その通りにすると蛇は杖に戻りました。
神は奇跡によって、モーセの言うことをエジプトの人々に信じさせようとしたのです。
それでも、自分は口下手ですから。。と渋るモーセに神は言われました。
彼があなたの代わりに語ればよい。そして、その杖で奇跡を起こしなさい。
こうしてモーセとアロンは、ファラオのところへ行き、イスラエル人解放を認めさせるために杖を使って、
- 杖をヘビに変えてエジプトの呪術師のヘビを飲み込む
- ナイル川の水を血に変える
- エジプト中の水源からカエルを大量発生させる
- 地のチリをブヨに変えて大量発生させる
- 雹(ひょう)を降らせる
など様々な奇跡(災い)を起こしました。
こうして強情だったファラオも、最終的にイスラエル人の解放を認めることとなります。
(✅詳しくは、【聖書人物】モーセとはどんな人?海を割った偉大な預言者!?
【要約】出エジプト記とは?あらすじをわかりやすくまとめてみたをどうぞ)
モーセが海を割る
「あなたはつえを上げ、手を海の上にさし伸べてそれを分け、イスラエルの人々に海の中のかわいた地を行かせなさい。」
(出エジプト記14章16節)
ところが、イスラエル人たちが出ていくとファラオたちは心変わりをし、軍を率いて後を追ってきました。
目の前は海であり、まさに絶体絶命のピンチです。
しかし、モーセが神の言われるとおり杖を上げると、なんと海が真っ二つに割れました。
イスラエル人が海を渡り終えると、モーセは再び手を海の上に差し伸べました。
すると海は元に戻り、追ってきていたエジプト軍はおぼれ死んでしまったのです。
これを見たイスラエル人たちは神を恐れ、神とそのしもべモーセを信じました。
岩から水を出す
「主はモーセに言われた、「あなたは民の前に進み行き、イスラエルの長老たちを伴い、あなたがナイル川を打った、つえを手に取って行きなさい。 6見よ、わたしはホレブの岩の上であなたの前に立つであろう。あなたは岩を打ちなさい。水がそれから出て、民はそれを飲むことができる」。モーセはイスラエルの長老たちの目の前で、そのように行った。」
(出エジプト記17章5、6節)
さて、イスラエル人たちが出エジプトを達成した後の旅路で、レピデムというところに行ったときのこと。
そこには水がなく、イスラエル人たちは文句を言い始めました。
困り果てたモーセが神に助けを求めると、神は言われました。
モーセは言われたとおりにすると、なんと岩から水が噴き出してきました。
こうして、モーセたちはのどの渇きを潤すことができたのです。
アマレク人に勝利
「モーセはヨシュアに言った、「われわれのために人を選び、出てアマレクと戦いなさい。わたしはあす神のつえを手に取って、丘の頂に立つであろう」。」
(出エジプト記17章9節)
すると今度は同じ場所にアマレク人たちがやって来て、イスラエル人と戦うことになりました。
モーセとアロン、そしてホルという人物は杖を持って丘の上に登り、地上ではイスラエル軍とアマレク軍の戦いが始まりました。
すると、ここでも不思議なことが起こります。
モーセが手を挙げている間はイスラエル軍が優勢になり、手を下ろすとアマレク軍が優勢になったのです。
モーセの手が疲れて重くなると、アロンとホルが2人がかりで彼の腕を支え続けました。
こうして、イスラエル軍はアマレク軍に勝利したのです。
アーモンドの実を結ぶ
「その翌日、モーセが、あかしの幕屋にはいって見ると、レビの家のために出したアロンのつえは芽をふき、つぼみを出し、花が咲いて、あめんどうの実を結んでいた。」
(民数記17章8節)
ここからは”民数記”の内容です。
あるとき、コラ、ダタン、アビラムといった人物たちがモーセたちに反逆行為を行いました。
なぜなら、モーセやアロンが自分たちの上の立場に立っていることに不満を持っていたからです。
その結果、神の怒りによって、反逆の中心人物とイスラエル人250人が命を落としました。
また、その翌日に、イスラエル人の人々がモーセとアロンを批判して、
と言うと、またしても神の裁きが降り、1万4700人が疫病によって死にました。
これは何としても民衆が不平を言うのをやめさせなくてはいけないという状況の中、神はモーセに言われました。
ただし、レビの杖にはアロンの名を記しなさい。
この杖で私が誰を選ぶかを決めよう。私の選んだ者の杖は芽を出す。
当時イスラエルには12の部族がいましたから、
12人の族長がモーセのところに杖を持って来ると、モーセはそれらを幕屋(移動式の神殿)の契約の箱の前に置きました。
次の日になると、なんとレビ族を代表するアロンの杖が芽を出し、花が咲き、アーモンドの実がなっています。
つまり、神はアロンこそが選ばれた祭司であることを、イスラエルの前に示されたのです。
他の11本の杖はそれぞれの家に帰されましたが、このアロンの杖だけは神の命令により、契約の箱の前に置かれました。
イスラエル人たちがアロンが祭司であることを思い起こし、またモーセやアロンに不平を言うことを防ぐためです。
まあそれでも、相変わらずイスラエル人は不平を言い続けるんですけどね(懲りろ)
まとめ:アロンの杖はたくさんの奇跡を起こした!
アロンの杖、ド派手なエピソードばかりでしたね!
何しろ神の奇跡に関するお話にばかり絡んでいますからね。
まあ、聖書のエピソードを見ると、
という感じは否めないですが。。
でも、モーセは杖などなくても有名な人物ですし、
ここはアロンに花を持たせてあげましょう!(誰目線だ)
キートンでした。
キートンさんこんにちは!
今回も興味深い記事、ありがとうございます!
「アロンの杖」、あんまり意識した事なかったですが、
聖書辞典も「アロンの杖」で出てきますね!
もう固有名詞なんですね!(知らんかった・・・)
しかも実は元々モーセの杖、と言うのがなんとも面白いです!
「アロンに花を持たせてあげましょう!」ですね!
そう、アーモンドの花を・・・
でも、元は羊飼いの時の杖だし、今の「ステッキ」と違って、もっと長かったんでしょうね。
丁度、記事の中の「アロンの杖とは?」のとこの燃える柴の前のモーセのイメージ図みたいな感じが一番しっくり来ます。
(そう言うイメージを植え付けられてるだけかも。)
でも後に、ヘブル人への手紙で、契約の箱の中に入ってるって書いてますね・・・
入るんかな・・・?
契約の箱って思ったより大きかったのかな。
それともその頃はすり減って縮んでた!?
いや、実は折れてた!?折った!?
なんせ、よく入ったな、とか改めて思いました。
アーモンドの花が咲いて実を結ぶから、ずっとアロンの杖はアーモンドの木から作ったんだと思ってましたけど、どうなんでしょうね!?
アーモンドって木材としてはあんまり良い材料じゃないらしいですが。
あんまりアーモンド製の家具、見ませんもんね。
アーモンドのタンス。とか・・・?
いい匂いしそうですが!!
聖書辞典には、杖は持ち主の身分を証するものだった、って書いてました。
確かにユダがタマルと残念な事になった時も、杖を渡してましたね。
でもやっぱり、「元は弟の」って言うのがちょっと面白いです!
ちゃっかり弟の杖に自分の名前書いてるし!
(いや、神様からそう言われたからですけど!)
その時のモーセ、「あ、それ、ワシの杖なんじゃが・・・」
とか思ったりして。
でも改めて見ると、やっぱりほとんどモーセが使ってた様な気もしますね!
ノンクリスチャンの方にも、是非興味を持って頂きたいですね!
キートンさんのブログがブログ伝道として用いられます様に。
(もう用いられてるか。)
キートンさんの上に神様の祝福と恵みが注がれます様にお祈り致します〜!!
Kenzelさん、いつもコメントありがとうございます!
アロンの杖は正直かなりマイナーなテーマですし、僕自身も記事を書いていて初めて知ったことがいくつもあり、勉強になりました。Kenzelさんは、いつも様々な視点から感想や疑問を書いてくださるので、はっとさせられることがあり、視野が広くなるような感覚があります。感謝いたします!
聖書の描写を見てもほとんどモーセがメインで杖を使っているので、やはり”モーセの杖”の方がしっくりきますよね(笑)もしかしたら、神様がアロンも日の目を見るようにと配慮してアロンの名前が付いたのかも。。
いつも応援とお祈りをしてくださりありがとうございます!今度も当ブログをよろしくお願いいたします。Kenzelさんにも主の豊かな祝福がありますように。。!