ジーザス、エブリワン!キートンです。
何やら怪しげな感じがするけど、詳しい内容が知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
今回は、新約聖書の“ヨハネの黙示録”に記されている七つの封印についてご紹介したいと思います。
七つの封印というと何やら怪しげな感じがしますが、実際その内容はかなり恐ろしいものです。
なぜなら、この内容は終末に実際に起こると言われる神の裁きの1つだからです。
この裁きは、地上の悪い行いをしてきた人々に対する怒りの裁きですね。
ちなみに、黙示録には、
- 七つの封印
- 七つのラッパ
- 七つの鉢
という3つの神の裁きが順番に連続で書かれており、七つの封印はその最初のものになります。
そして、終末に進むに連れて、その内容はひどいものになっていくのです。
何だか気が滅入りそうな内容ですが、今回はクリスチャンの僕がその具体的な内容を解説していきますね!
ヨハネの黙示録全体については、【終末】ヨハネの黙示録の意味とは?わかりやすくクリスチャンが解説をどうぞ
目次
【ヨハネの黙示録】七つの封印とは?それぞれを詳しく解説します
それでは、七つの封印の内容をそれぞれ見ていきましょう!
- 第一の封印
➡白い馬の登場。反キリストが現れる
- 第二の封印
➡赤い馬の登場。戦争と殺し合いが起こる
- 第三の封印
➡黒い馬の登場。飢饉(ききん)がやって来る
- 第四の封印
➡青白い馬の登場。地上の4分の1の人たちが死ぬ
- 第五の封印
➡殉教者たちの魂が登場。血の復讐を神に願う
- 第六の封印
➡大地震や天変地異が起こる
- 第七の封印
➡7人の天使に7つのラッパが与えられる
第一の封印:白い馬の登場。反キリストが現れる
「小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。 2そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。」
(ヨハネの黙示録6章1、2節)
七つの封印の箇所は、キリストが七つの封印を1つずつ解いていくところから始まります。
まず第一の封印が解かれると、白い馬が出てきました。
その馬には何者かが乗っており、弓を持ち、冠をかぶっています。
そして、次々と勝利を収め、さらに勝利に求めて出て行きました。
では、白い馬に乗っている者とは誰のことでしょうか。
実は、この後の黙示録の19章でも白い馬が出てくるのですが、その馬に乗っているのはイエスキリストです。
「またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。」
(ヨハネの黙示録19章11節)
白というのは、神の色や聖さを表しているんですね。
じゃあ今回出て来ているのもキリストかと言われるとそうではなく、反キリストだとされています。
なぜなら、キリストが地上に来られたときは平和が訪れますが、反キリストが来たときには戦争がもたらされるからです。
実際、この後を見ていくと、地上に戦争や死がもたらされていくことが分かります。
反キリストは白い馬に乗ってキリストを装いますが、実は正反対のことをして人々を惑わすのです。
イエスもこのように語られています。
「そこでイエスは答えて言われた、「人に惑わされないように気をつけなさい。 5多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう。」
(マタイによる福音書24章4、5節)
反キリストは、終末に世界的に大きな勢力を持つようになります。
しかも、地上の人々は反キリストを本物のキリストと勘違いして、尊敬して受け入れていきます。
つまり、反キリストは、多くの⼈々から勝利者として栄冠を与えられていくということですね。
しかし、それは惑わしであり、反キリストによって世界はどんどん恐ろしいことになっていくのです。
第二の封印:赤い馬の登場。戦争と殺し合いが起こる
「小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。 4すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。」
(ヨハネの黙示録6章3、4節)
第二の封印が解かれると、赤い馬が出てきました。
赤い馬にも何者かが乗っていて、地上から平和を奪い取る権威と大きな剣を与えられています。
こうして、地上のあらゆる場所で戦争や殺し合いが起こるようになります。
馬の赤色は、戦争の火や人々が流す血を表しているのでしょうか。
イエスも戦争に関する預言を語っておられます。
「また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。 7民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。」
(マタイによる福音書24章6、7節)
そして、こうした恐ろしい戦争は、人々が「平和だ。もう安全だ」と言っているときに突然来るのです。
「人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。」
(テサロニケ人への第一の手紙5章3節)
第三の封印:黒い馬の登場。飢饉(ききん)がやって来る
「また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。 6すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。」
(ヨハネの黙示録6章5、6節)
第三の封印が解かれると、黒い馬が出てきました。
⿊い⾺の乗り手は、はかりを手に持っています。
その後に、”小麦一マスは一デナリ、大麦三マスも一デナリ”とあるのを考えると、
これはインフレや物価の高騰(こうとう)を表していると考えられます。
なぜなら、1デナリは当時の一日分の賃金(1万円くらい)であり、
それでようやく、1日分の小麦の分量である小麦1マスしか買えないということだからです。
このインフレは、前の災いで起こった戦争の影響によるものでしょう。
つまり、⿊い⾺の乗り手によって、飢饉(ききん)がもたらされるということですね。
こうして、人々は飢えに苦しむことになります。
第四の封印:青白い馬の登場。地上の4分の1の人たちが死ぬ
「小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。 8そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。」
(ヨハネの黙示録6章7、8節)
第四の封印が解かれると、青白い馬が出てきました。
馬の乗り手の名前は”死”といい、その後ろに地獄(ハデス)を従えています。
ハデスというのは、死者が最終的な審判を受けるために待つ場所のことで、監獄のような場所です。
死んだ人たちは、このハデスに送られていくんですね。
そして、青白い馬たちは、なんとこの地上の4分の1の人たちを殺す権威が与えられています。
その殺し方は、以下の通りです。
- 戦争
- 飢饉
- 疫病(えきびょう)
- 地上にいる獣
第五の封印:殉教者たちの魂が登場。血の復讐を神に願う
「小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。 10彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。 11すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。」
(ヨハネの黙示録6章9~11節)
ここまで4つの馬が出てきていましたが、これ以降は出てきません。
第五の封印が解かれると、祭壇の下に神への信仰のゆえに死んだ殉教(じゅんきょう)者たちの魂が見えます。
これはつまり、終末に神への信仰のゆえに殺されてしまうクリスチャンが現れるということですね。
彼らは大声で神様に叫びました。
いつになったら私たちの血の復讐をしてくださるのですか!
神様は、私たちの代わりに復讐をしてくださるお方ですからね。
「あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。19愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。
すると、彼ら1人1人に白い衣が与えられました。
これは、殉教者たちが神の救いを受けることを表しています。
そして、神様は言われました。
つまり、この後にもまだ殉教するクリスチャンは現れ、その後に神は裁きを下されるということです。
実際、次の封印から本格的な神の裁きが始まっていきます。
たとえ悪が栄えているように見えても、神様はいずれ必ず、正しい者に報いを与え、悪い者には裁きを下されるのです。
第六の封印:大地震や天変地異が起こる
「小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、 13天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。 14天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。 15地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。 16そして、山と岩とにむかって言った、「さあ、われわれをおおって、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。 17御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」。」
(ヨハネの黙示録6章12~17節)
第六の封印が解かれると、大きな地震と天変地異が起こりました。
天変地異は、具体的には以下の通りです。
- 太陽が黒布で覆われたかのように暗くなる
- 月が血のように赤くなる
- 星が地上に落ちる
- 天が消え去る
- 激しい揺れによって全ての山と島が場所を変える
「見よ、主の日が来る。残忍で、憤りと激しい怒りとをもってこの地を荒し、その中から罪びとを断ち滅ぼすために来る。 10天の星とその星座とはその光を放たず、太陽は出ても暗く、月はその光を輝かさない。」
(イザヤ書13章9、10節)
「わたしはまた、天と地とにしるしを示す。すなわち血と、火と、煙の柱とがあるであろう。 31主の大いなる恐るべき日が来る前に、日は暗く、月は血に変る。」
(ヨエル書2章30、31節)
こうした大地震や天変地異の結果、地上にいる、
- 王様
- 指導者
- お金持ち
- 将軍
- 奴隷
- 自由人
といったあらゆる身分の人たちが、ほら穴や山の岩陰に身を隠し、山々に向かって叫びました。
神とキリストの怒りの日がついに来たのだ。誰がそれに耐えられよう。
彼らも、神の裁きにすっかり恐れをなしていますね。
それくらい恐ろしい状況だということでしょう。
こうした描写から分かるのは、神の裁きに地位や身分は関係ないということです。
どんなお金持ちでも高い地位にいる人でも、神の怒りから逃れることはできません。
神の裁きを避ける方法は、キリストを信じる以外にはないんですね。
「神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによって救を得るように定められたのである。」
(テサロニケ人への第一の手紙5章9節)
第七の封印:7人の天使に7つのラッパが与えられる
「小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。 2それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。 3また、別の御使が出てきて、金の香炉を手に持って祭壇の前に立った。たくさんの香が彼に与えられていたが、これは、すべての聖徒の祈に加えて、御座の前の金の祭壇の上にささげるためのものであった。 4香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈と共に神のみまえに立ちのぼった。 5御使はその香炉をとり、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、多くの雷鳴と、もろもろの声と、いなずまと、地震とが起った。」
(ヨハネの黙示録8章1~5節)
第七の封印が解かれると、天におよそ半時間の静けさがありました。
そして、神の前に立っている7人の天使にそれぞれラッパが与えられたのです。
また、今度は金の香炉(こうろ)を手にした天使が現れ、祭壇のそばに立ちました。
彼にはたくさんの香が与えられましたが、これはクリスチャンの祈りと共に神の王座の前にある金の祭壇にささげるためのものです。
すると、香のかおりは、クリスチャンの祈りと共に祭壇から神の前に立ち上りました。
聖徒たちの祈りとは、第五の封印で出てきた殉教者たちの血の復讐の祈りのことです。
「彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。」
(ヨハネの黙示録6章10節)
つまり、地上に裁きを下してください!という祈りですね。
すると、この祈りに答えるかのように、天使は祭壇から取った火を香炉に盛り、それを地上に投げつけました。
その途端、雷鳴やいなずま、地震が起こったのです。
ここから、天使たちは順番に7つのラッパを吹いていき神の裁きが下っていくのですが、
それについてはいずれ別の記事で解説します。
まとめ:”七つの封印”は終末における神の裁きの始まり!
- 第一の封印
➡白い馬の登場。反キリストが現れる
- 第二の封印
➡赤い馬の登場。戦争と殺し合いが起こる
- 第三の封印
➡黒い馬の登場。飢饉(ききん)がやって来る
- 第四の封印
➡青白い馬の登場。地上の4分の1の人たちが死ぬ
- 第五の封印
➡殉教者たちの魂が登場。血の復讐を神に願う
- 第六の封印
➡大地震や天変地異が起こる
- 第七の封印
➡7人の天使に7つのラッパが与えられる
七つの封印、どれも恐ろしいものばかりでしたね!
しかも、これらは決してただのフィクションではなく、将来実際に起こることなのです。
しかし、これはまだまだ序の口。
ここから、七つのラッパ、七つの鉢とより恐ろしい裁きが続いていきます。
これより恐ろしいって、一体どんなことが起こるのでしょうか。。(ガクガクブルブル)
それらについては、またの機会に記事にしていきますね!
キートンでした。